ダンボールは貴重な紙資源なので、ゴミとして捨てるのではなく無料のダンボール回収に出してリサイクルすることが重要です。日本国内においては、無料のダンボール回収が非常に浸透しているため、かなり高い割合で再利用されています。こうしたリサイクルをより効率よく行うために、いくつかの覚えておきたいポイントがあります。 まず、一般に紙と呼ばれる製品とダンボールは違うという点です。古紙として回収するにあたっては、コピー用紙などの紙とは分けて、無料のダンボール回収に出さないといけません。それは、リサイクルされて新たに作られる製品が異なるからです。コピー用紙などの紙類はティッシュペーパーやトイレットペーパーなどに生まれ変わります。一方でダンボールは、そのままダンボールとしてリサイクルされています。そのため、ダンボール回収を無料でしてもらう際に他のタイプの紙が混じっていると、途中の処理で選別して取り除く必要が出てきます。こうした手間を減らすためにも、家庭や企業でしっかりと分別してからダンボール回収の無料業者に出すようにしましょう。 ダンボールの定義をしっかりと知っておくことも大事です。ダンボールは、裏表に紙が貼られていて、その中に芯として波上の紙が付けられているものを指します。基本的に裏表だけではなく波上の紙にもダンボール原紙と呼ばれる、衝撃や水に強い紙を使っており、これがダンボールが丈夫である理由の一つです。 ダンボールであれば全てリサイクルできると思われがちですが、実はできないものも存在しています。たとえば、リサイクル後に紙の原料として使えないものが含まれていたり、防水のために表をロウでコーティングしていたりするものが該当します。もし、このようなタイプが大量に出る場合は回収業者などに聞いてどう処理したら良いかを確かめましょう。 はっきりと一般的な紙とダンボールの違いを見分ける方法としては、表示マークを見るのが一番です。通常の紙については中央に紙と書かれたリサイクルマークの表示が義務付けられています。このマークがあるものについては、ダンボールとして回収には出さないように注意しましょう。一方で、ダンボールには真ん中に箱のイラストが描かれたリサイクルマークが付けられています。ただし、紙とは違いダンボールには、このマークの表示義務がないので印刷されていないものもあります。もし、なんのマークもない場合はダンボールだと考えて良いでしょう。